"Strato-Crazy"推奨
Raw Vintage Pickupsに関する店長”KEY”の私見
当店はご存知の通り”ヴィンテージ・ストラトキャスター”専門店となります。
お客さまによく「ストラト用ピックアップでは何がお奨めですか?」とのご質問を頂き、都度返答に困っておりました。
それは「ヴィンテージ・ストラトにはオリジナル・ピックアップが一番!」と考えているに他なりません。
よって市場に多数出回っている「リプレイスメント・ピックアップ」を真剣に試した経験は殆どないのが実情です・・・
(ピックアップ交換がされたストラトを調整完了時に確認することは多々ありますが、残念ながらオリジナルとの差異は確実にあるのは事実です)
他方、オリジナル・ピックアップで、特に50・60年代の「ブラックボビン」と呼ばれるピックアップは流通量も極端に少なく、値段も高く簡単に入手出来るものではありません。
ヴィンテージ・ギターはストラトに限らず、何度も言っておりますが「ヴィンテージである以前に中古楽器である」という事に変わりはありません。
まして40〜50年前の製品である以上、今の国産車の様に”メンテ・フリー”という事は絶対にありません。
ピックアップに関しても、「形あるもには必ず壊れる」ではありませんが、購入されて以降不具合が生じる可能性は否定できません!
ヴィンテージ・ストラトをご所有の方が、所有されているPUに問題が発生した場合には、お金を掛けてでもオリジナルを探しに載せ替えるか、リワインドするのが最良だと思います。
よく安易にダンカンの「SSL−1」や「アンティクイティー」、ヴァンザンドの「Ture
Vintage」等に載せ替えられたギターを目にしますが、これでは正直ギターが可哀相だと思います。
100万円以上のお金を払って入手したギターに対し、僅かなお金をケチって安易な対応をするのはナンセンスです!ピックアップはヴィンテージの最重要パーツの一つです。
お金と労力を惜しまず、しっかり対応して頂きたいと思います。
(価値的にも、せっかくのヴィンテージが台無しで、評価も相当にマイナスとなってしまうのが事実です)
皆さんも既にご存知だと思いますが、当店ではオリジナル・ネックやボディー等のパーツが入手出来た場合、当社オリジナルとして「Vintage
Player's Compo Strat」としてギターを組上げ、販売させて頂く事があります。
主旨は「現在のカスタムショップ製品を含め、価格に見合った”ヴィンテージ・ストラト”に肉迫出来る商品がない」という考えを常日頃より持っている反面、「リフィニッシュ物のストラトでも最低でも100万円前後はしてしまう・・・」というバックグラウンドがあります。
カスタムショップ製品を新品で購入されるご予算で、何とか「ヴィンテージ・ストラト」を楽しんで頂く事は出来ないか・・・と考えた末の私の回答が「Vintage
Player's Compo」となります。
サウンドの要であるNeckを中心し、厳選したパーツを使用し専任スタッフが数日掛けて組込み・調整・セッティングを行ったストラトで、当然使用されるBodyやピックアップによってサウンドや販売価格も大きく異なってきますが、私自身が常日頃より考えている「ヴィンテージ・ストラト」の水準はクリアーしていると自負しております。
この「Vintage Player's Compo」を作製するに当たり、常に問題になっていたのが”ピックアップ”でした。
音の7割はネックが占めます・・・これは動かし難い事実なのですが、リワインドを含めたオリジナル・ピックアップと、リプレイスメント用として市場に出回っているピックアップを搭載するのでは、そのサウンドには動かし難い差異が生じてしまいます。と言ってすべての「Vintage
Player's Compo」にリワインドのPUを搭載するほど在庫もありませんし、設定価格的にも通常のカスタムショップ製タイムマシン・シリーズを新品で購入をご検討されているお客さまの設定ご予算では納まらなくなってしまいます・・・
よって、「オリジナル・ブラックボビンPU」に追従できるクオリティーとパフォーマンスを持ち合わせたピックアップを、ずっと探し続けて来ました。
今回その結論が見出せたのでコラムとして紹介させて頂きます。
「Raw Vintage Pickup」・・・これが”Strato-Crazy"の私の到達した今現在の最良の回答です!
通常メーカーなり個人のビルダーが「ヴィンテージ用リプレイスメント・ピックアップ」を開発する際には、先ずはベースとなるオリジナルを徹底的に解析する事から始まります。
その解析手法は、使用されている各構成パーツのスペック、コイルの巻き数や手法、直流抵抗値、磁力、その音域特性・・・多岐に渡ると思われます。
その解析で得たデーターをベースに、今度はいかに製品として形にするか・・・という段階を得て、結果種々のピックアップが各メーカーやビルダーからリリースされている訳です。
「Raw Vintage」の凄さは、オリジナルを解析した結果を踏まえ、「如何にしてオリジナルと同じ物を作るか」に徹底的にこだわっている点にあります。
マグネット、ワイヤー、リード線等の構成部品、巻き数やポッティング手法・・・すべてを極限までオリジナルに近づける・・・すなわち「新しいPUを開発する」のではなく「オリジナルのデット・コピー品を作る」事を目標に製作された商品と言えます。
一般的には無視されがちなピックアップの着磁に関しても、こだわった結果56〜61年仕様のS極着磁と62〜64年仕様のN極の2仕様が商品ラインナップされる事は、通常では考えられないと思われます。しかも各仕様でAWG−42コイルの線径バラツキを考慮しているらしいです(この点は私自身知らない事実でした!)
ここまでコダワッタ結果の製品が悪い訳はありません・・・早々に入手し当社ヴィンテージ・ストラトに組込んでみましたが、結果は従来当社「Vintage
Player's Compo」に組込んでいましたダンカン製「SSl−1」やFender
Custom Shop製「Texas Special」とは雲泥の差を確認出来ました。
しかも販売価格は単品でエイジド仕様が\16,800、セットの場合割り安になって\47,750、ノン・エイジド仕様で単品が\14,700、セットで\42,000と通常のメーカー品と変わりません。
最近では同様にヴィンテージ・サウンドにこだわったピックアップがリリースされていますが、価格はセットで10万円以上・・・これでは正直手が出せないですよね!
Raw Vintage Pickup:RV5661 "Aged" \47,750 (税込み)
Raw Vintage Pickups:RV6264 "Aged" \47,750 (税込み)
詳細スペックはメーカー・ホームページをご参照ください! ![]()
私自身の”Strato-Crazy"で扱う商品ポリシーとして、自分で確認し自信を持ってお奨め出来る商品しか扱わない・・・という曲げられないものがあります。
ことリプレイスメント・パーツに関しては、オリジナルを模倣したコピー物である以上、クオリティー&パフォーマンスが良いのは当たり前で、価格は「ちょっと試してみようかな〜」と思えるリーズナブルな物でなければならないとの信念を持っています。
(余談になりますが、モントルー社のレリック仕様のピックガードやRS社のエイジド・パーツやLuxe社のトーン・キャパシターも、クオリティーと価格設定が完璧なので当社でも推奨品として扱わせて頂いています。)
実際に装着される場合には、やはりセットで載せ替えるのをお奨めします。
その際には、お持ちのストラトの仕様に合せ、5661・6264と着磁を考慮して選択し、ついでにトーン・キャパシターも併せて交換される事をお奨めします。
もちろん、当社でもお客さまのギターを持ち込んで頂ければ組替え対応をさせて頂きます。
(PUの在庫の有無や専任スタッフの勤務状態や調整待ちギター数の関係もありますので、事前にお電話もしくメールにてお問合せ下さい)
また”エイジド”及び”ノン・エイジド”の選択ですが、オリジナル・ブラックボビンPUの場合、年代によりワックス・ディップに差異が見られる事を考慮すると、以下の基準でザックリと判断されれば良いと思われます。
<5661・S着磁の場合>
・56〜57年前半及び60〜61年のストラト:エイジド仕様
・57年中期〜59年のストラト:ノン・エイジド仕様
<6264・N着磁の場合>
・62〜63年初期のストラト:ノン・エイジド仕様
・63年中期〜64年中期:エイジド仕様
また、今時点でビンテージ・ストラト(最低でもオリジナルのビンテージNeckが組込まれたストラトに組込んだ場合、そのパフォーマンスの確認は出来ましたが、現時点では、昨今のカスタムショップ製やFender
USA製・Japan製ストラトに搭載した場合、そのパフォーマンスは同様に発揮出来るか否かに関しては確認が出来ていません。
以前よりカスタムショップ製ストラトを所有されているオーナーの方が、オリジナル・ブラックボビンPUを入手されてそのギターに搭載した固体を何本も見て来ましたが、もちろん多少の差異は認められても、正直「猫に小判」・「馬の耳に念仏」状態で、お金を掛けた割りに効果の少ないモディファイに終わってしまっているのが事実でした。
「Raw Vinatge」のピックアップが、オリジナルを忠実にデッド・コピーしているのであれば、同様の結果となる可能性は否定出来ません・・・
ご存知の通り、当社には滅多にカスタムショップ製品が入荷しませんので、今現在TRYしようが無いのが実情なのですが、将来入荷した場合には必ずTRYし、その結果をまたご報告したいと思います。
当面は、各PU着磁仕様のピックアップを「ピックガード・アッセンブリー」の形に組上げた物を準備させて頂きました。
「どうしても自分のギターに組込んだ上で、その効果を確認し購入の最終決断をしたい」というお客さまには、別途組み換え工賃を頂く形にはなりますが、TRYして頂ける機会を設定させて頂きました。先ずはお気軽にご相談下さい。
<Strato-Crazy Present Raw Vintage Pickups
RV5661/RV6264 試奏確認用 Pickguard Assy>