'54 Sunburst (Refinish)/Maple neck
*54年のリフィニッシュが再び入荷しました!前回同様当店はストラトキャスター専門店故に、ストラト誕生年である54年製に関してはコダワリを持っております。
思い込みが強い分、能書きが長くなってしまいますがお付き合い頂ければ幸いです!
ストラトの54年製は昔から50年代のメイプルNeck物とは別格扱いで、”Strato-Crazy"においても2002年に開店以来、カスタムカラー同様にコダワリ続けてきました。
54年のストラト自体が”プロトタイプ”的な意味合いが強く、生産本数自体700〜800本前後と少なく、仕様的にもHeadの面取り、アッシュのBody材、塗装の仕方、ポット選択、ピックアップ等固体毎の差異が多いのが特徴です。
他方で外観、3シングル・コイルPU+1Vol・2Toneのサーキット、シンクロナイズド・トレモロ等、現在まで生産され続けているストラトの基本仕様は既に確立されています。
私KEY自身、個人的には「60年代のオリジナル・カスタムカラー命」で、サンバーストのストラトはコレクションの対象外ですが、「ストラト・コレクターとして54年は外せない」という観点で、ショップ開業以前も自身のコレクションに加えていましたし、もちろん現在も所有しています。
また、開業以降も「ストラト専門店として54年ストラトの在庫は絶対に切らさない!」を信条に常に複数本の在庫をKeepして現在に至ります。
前述の通り、誕生年で生産本数も著しく少なく、仕様自体既に確立されている反面、54年にしか見られない仕様が随所に見られる・・・
私は54年製こそ”King Of Strat”だと確信しています。
54年製のストラトキャスターの魅力は、その仕様やコレクション的な価値と共にそのSoundにあります。
54年・55年製のストラトのPUは、55年後半以降のブラック・ボビンPUに対し、3弦用のポールピースが低い通称「Short
G」と呼ばれている事は、ある程度ストラトに興味をお持ちの方なら既にご存知だと思います。同じ外観的特徴を持つ54年と55年のPUですが、その内容はまったく異なります。説明すると長くなりますので割愛しますが、54年製のピックアップは50sブラック・ボビンPUの直流抵抗値が5KΩ後半から6KΩ前半なのに対し、多くても5.5KΩ前後とかなり低い数値となります。
そのPUが醸し出すサウンドは、55年以降のメイプルNeckのストラトが”ガツン”とかなりパワフルに鳴り、場合によっては「耳に痛い!」と感じるサウンドに対し、ガツンと鳴りきれずMidとLowのレンジを中心にマイルドでかつ深みのある「ダーク」なトーンを奏でてくれます。
特にチューブ・アンプ(特にマーシャル等)で多少歪ませ気味に弾いた場合、何とも言えない芳醇なトーンを体験出来ます。
54年ストラトのPlayerとして、一時のジェフ・ベック(「There
And Back」ツアーで来日した81年頃)や初期のエリック・ジョンソンが印象に残っています。2人共に気持ち良いドライブ・サウンドを出していたのを記憶されている方も多いと思います。
最近では、マーク・ノップラーが初期54年(ショート・スカートノブ仕様のかなりコンディションの良い1本)を、惜しげもなくライブで弾いているのをDVDで観ましたが、そのトーンは別格でした!
私自身、50sのストラトは手強くてライブで弾く覚悟は出来ませんが、54年であればかなり使えるので弾いてみたいな・・・と思っています。
但し実際には、54年製ストラト自体が高価なため、おいそれとライブでガンガン弾くのには相当な覚悟が要るのが事実です・・・
*今回入荷の54年は仕様的には”後期バージョン”の属するリフィニッシュとなります。
前期バージョンの場合、比較的重めのアッシュBodyが使用されラッカー塗装も厚めで、全体的にポッチャリとした印象を受けるのに対し、中期・後期仕様の場合アッシュ・ボディーは軽くなり、木目もハッキリした固体が増える傾向にあります。またボディー、ネック共に経年変化により”アメ色”に変色し、何とも言えない雰囲気を醸し出します。
本ギターの場合、当社在庫の他のオリジナル・フィニッシュの54年の画像と見比べるとお判り頂けると思いますが、リフィニッシュでありながら”オリジナル”と錯覚してしまう程のLooksとオーラを醸し出した希少な1本となります。
実際にいつ頃にリフィニッシュされた物なのか、詳細は不明ですが通常のレリック加工やエイジング処理では到底再現出来ない、時間的経年変化が現れていますのでかなり以前にリフィニッシュされ、それ以降もPlayし続けられたギターではないかと推測しております。
ボディーの塗装状態や傷・打痕、指板及びネック裏の状態から推測し、かなりPlayされたギターですが、驚くべき事にVolポットがオリジナルから62年のスタッグポール製に交換され、ピックアップ・カバーとSWチップがやはり60年代前半のオリジナル・ナイロン製パーツに変更になっている以外、ネジ1本に至るまでオリジナルがKeepされています。
<仕様概要>
*ネック・デイト:TG 7−54
*ボディー・デイト:7/54
*Assyデイト:N/A (リフィニッシュの際になくなったと思われます)
*ポット・デイト:Volポットは62年製に交換(304−6212)、Tone−1&2
304−429 (250KΩ・ソリッドシャフト)
Tone−1ポットのデイティングはコンデンサーの下に隠れ判読不可能ですが、仕様的に同一と判断して問題ないと考えます。
*ボディー:ラッカー・リフィニッシュ、ネック:ラッカー・オーバースプレー(但しデカールは貼り替えられていると思われます)
*リフレット、ナット交換 (リフレットの際の指板部分の矯正等はありません)
*ノブ:全てオリジナルの54年ソリッド・シャフト用のオリジナル
(当店入荷時に、既に割れた物が補修されていましたが、実使用を考慮し入荷後に裏側よりエポキシ樹脂を挿入し再補強していますので、ご安心ください!)
*丸穴のバックプレートに関しては、素材感や仕様からみてオリジナルだと思いますが、ギターの状態に比べかなりコンディションが良く、リプロパーツの可能性は否定出来ません。
*55年後半〜56年仕様のオリジナル・ツイードケース付き(トレモロ・アームのみノン・オリジナル)
実用的な54年製ストラトとして、強力にお勧めした1本です。
リフィニッシュ物ではありますが、”一生モノ”としてコレクションして頂けるクオリティーの1本だと確信しております!
補修されたオリジナル・ノブに関しても、補強済みですので強い力で何かにぶつけない限り、実使用上何も問題ないと思います!
是非この機会に54年製ストラトをゲットしてください!
ご来店の上試奏される方で、ご希望の方には弊社在庫のオリジナル54年製との弾き比べももちろん可能です。お気軽にお申し付けください。